東京S黄尾探偵団―史上最大の作戦 後編
2005年4月3日 読書
ISBN:4086005557 文庫 響野 夏菜 集英社 2005/03/02 ¥560
S黄尾本編、ついに最終巻です。外伝なんぞがこの後も何冊か出るそうですがそれはそれとして、とりあえず8年間お疲れ様でしたw>響野夏菜センセ
最終巻にふさわしく笑いと涙の感動が詰まった作品でした。準メンバー(?)、忘れかけられていたメンバー(笑)もなんとか無理矢理再登場してましたし、無事全員卒業ということで綺麗にまとめたなぁ…と感じます。
内容に関してはネタばれになりそーなのであまり深くは語りません。ただ、じじいがシリアスだとどーしてもみんなシリアスになっちゃいますよね、特に五月あたりが(^^;
そうやってS黄尾不真面目1号2号(笑)が落ち込むと、結果的に、全員の雰囲気もズドーンと…。そんな雰囲気の中、常にハラハラドキドキの"謎解き"は、非常に読みやすくて、これぞS黄尾!とも言うべき最終話だったと思います。
一応最終巻なので余談も交えますと。
私がコバルト文庫を読み始めるきっかけになったのが、流星香さんの、プラパ・ゼータ(異世界編@一番最初のシリーズ)でした。その後、破妖の剣を中心とした前田珠子さんの作品集、若木未生さんのハイスクール・オーラバスター、榎木洋子さんの龍と魔法使い、小野不由美さんの十二国記、氷室冴子さんの銀の海金の大地、最近では瀬川貴次さんの聖霊狩り、等々。そりゃぁ読んでる人から見ればどうってこと無いでしょうけど、それなりにコバルト文庫は読んできたと思います。
でも、(勿論コバルト系に限らず)長く続いてきた作品はどうしてもどこかで"飽き"が来てしまいました。そういうことってよくありますよね?
でも本作品、東京S黄尾探偵団は終始飽きずに読むことが出来ました。理由の一つとしては、本シリーズの特徴とも言うべきその読みやすさが挙げられると思います。主役7人の会話、行衡の思考で構成される本編、そしてスピーディな展開、小難しい技巧に富んだ文章というよりは、極めて解かりやすい文章(笑)。小説というよりは漫画感覚で読めますw 無論、ストーリーだけをとっても個人的評価は◎、つまらない小説だったらこんなに感想書きませんw
勿論、個人差というものがあり、わざとらしいドタバタ劇、時々お寒い展開(ぁ)、ウゼェよユキヒラ等と、そのテンションが合わない人も居るとは思いますが(^^; でももしコバルト文庫初挑戦…という方がいらっしゃいましたら、是非お勧めしたい一作ではあります。長編になりましたが決して損はさせないでしょうd(’’;……タブンw
そんな感じで感想?をまとめたいと思いますが、最後に"そもそもS黄尾ってどんな話?"というのを以下に簡単にまとめてみたいと思います。
兵悟が、撃たれた。緊急事態におちいったメンバーだが、慈吾郎が三十年間追い求めてきた妻子の行方をあきらめるわけにはいかない。すべての鍵をにぎる画家ハーノフの足跡を追うべく、スティラニからさらに"ある"国へ……。失われた過去はとりもどせるのか、そして全員無事卒業式に間に合うのか!?愛と家族と探偵団のプライドをかけて。S黄尾最終局面(ファイナル)、今、カウントダウンの鐘が鳴り響く――!
S黄尾本編、ついに最終巻です。外伝なんぞがこの後も何冊か出るそうですがそれはそれとして、とりあえず8年間お疲れ様でしたw>響野夏菜センセ
最終巻にふさわしく笑いと涙の感動が詰まった作品でした。準メンバー(?)、忘れかけられていたメンバー(笑)もなんとか無理矢理再登場してましたし、無事全員卒業ということで綺麗にまとめたなぁ…と感じます。
内容に関してはネタばれになりそーなのであまり深くは語りません。ただ、じじいがシリアスだとどーしてもみんなシリアスになっちゃいますよね、特に五月あたりが(^^;
そうやってS黄尾不真面目1号2号(笑)が落ち込むと、結果的に、全員の雰囲気もズドーンと…。そんな雰囲気の中、常にハラハラドキドキの"謎解き"は、非常に読みやすくて、これぞS黄尾!とも言うべき最終話だったと思います。
一応最終巻なので余談も交えますと。
私がコバルト文庫を読み始めるきっかけになったのが、流星香さんの、プラパ・ゼータ(異世界編@一番最初のシリーズ)でした。その後、破妖の剣を中心とした前田珠子さんの作品集、若木未生さんのハイスクール・オーラバスター、榎木洋子さんの龍と魔法使い、小野不由美さんの十二国記、氷室冴子さんの銀の海金の大地、最近では瀬川貴次さんの聖霊狩り、等々。そりゃぁ読んでる人から見ればどうってこと無いでしょうけど、それなりにコバルト文庫は読んできたと思います。
でも、(勿論コバルト系に限らず)長く続いてきた作品はどうしてもどこかで"飽き"が来てしまいました。そういうことってよくありますよね?
でも本作品、東京S黄尾探偵団は終始飽きずに読むことが出来ました。理由の一つとしては、本シリーズの特徴とも言うべきその読みやすさが挙げられると思います。主役7人の会話、行衡の思考で構成される本編、そしてスピーディな展開、小難しい技巧に富んだ文章というよりは、極めて解かりやすい文章(笑)。小説というよりは漫画感覚で読めますw 無論、ストーリーだけをとっても個人的評価は◎、つまらない小説だったらこんなに感想書きませんw
勿論、個人差というものがあり、わざとらしいドタバタ劇、時々お寒い展開(ぁ)、ウゼェよユキヒラ等と、そのテンションが合わない人も居るとは思いますが(^^; でももしコバルト文庫初挑戦…という方がいらっしゃいましたら、是非お勧めしたい一作ではあります。長編になりましたが決して損はさせないでしょうd(’’;……タブンw
そんな感じで感想?をまとめたいと思いますが、最後に"そもそもS黄尾ってどんな話?"というのを以下に簡単にまとめてみたいと思います。
東京S黄尾探偵団
某S県に在る黄尾高校に通う7人の探偵団の物語。ちなみに黄尾高校は一応通信制の高校となっており、様々な人種wが居る(高校に関しての詳細は省略。)
探偵団ではあるが、行衡曰く"兼業ギャング"の集団。学校では保健室を溜まり場としているが、巻き込まれるのを恐れて部外者は決して保健室に近寄らない。イエローテールの家訓は「使えるものはハナクソでも使え!」「勝てば官軍!」「金は毟れるだけ毟り取れ!」「他人には厳しく、身内には甘く!」「やられたら、百倍にしてやり返せ!」場合によってはS県警も動かす一団のドタバタ推理劇…。
登場人物(イラスト左から順に)
天野五月
行衡の義理の兄。17歳でアメリカの大学院修士課程を蹴飛ばして、なぜかS黄尾に就職するために帰国した、超マイペースな天才少年。天才とバカは紙一重の象徴。特技はパソコンを使って悪い事。S黄尾デジタリアンの一人。
砧兵悟
本業はトラックの運転手。オールバックで目つきが悪い。かつては暴走族の総長で、今も電話一本で動く兵隊をたくさん抱えている。暴走運転技術はS黄尾の足。兵隊を使っての機動力もS黄尾一。美形キャラw
天野行衡
名門校のテニス特待生だったが肩を壊し黄尾高に再入学した。保健室に顔を出したばかりに、S黄尾にひきずりこまれる。通称・六月(五月うまれで五月と名づけられた義理の兄に対して六月生まれだから…)。特技は顔の良さw 一応、S黄尾唯一の良心、良識(ということになっている)。本編の(一人挙げるなら)主役。テニスで各国を回ったおかげで英会話出来るのが意外なポイント。(ちなみに英会話OKなのは五月、六月、そして花音。)
紀井津慈吾郎
探偵事務所を営むかたわら黄尾高に通うハイパーじじい。天上天下唯我独尊の傍若無人な性格で、いつもS黄尾メンバーをふりまわす。実はS黄尾で一番謎の人物。最終巻では彼の正体が少しずつ明らかに。超金持ち。超わがまま。超大飯喰らい。意外にも兵悟に次いで格闘戦力にもなったりするw
如月みさお
性格もファッションも過激なゴージャス系美少女。長い爪とブランド品をこよなく愛する。花音とは一見正反対だが、とても仲がいい。S黄尾最年少(確か)。いつも露出が激しいw 特技がデンジャラスウエポン(引っ掻き)、それと値打ち物の目利きは複雑な家庭事情の賜物。
新田善美
学生結婚した妻に逃げられ、男手ひとつで幼い娘を育てながら黄尾高に通っている。手先が器用で、どんな鍵でも簡単に開けてしまう。S黄尾の鍵師。銀行の金庫も破ってしまうw 兵悟とペアを組むと別名窃盗コンビ。家捜しは得意中の得意。
藍田花音
パソコンを自在に操るかれんな美少女。成績はずばぬけてよく、記憶力と五感にすぐれているが、人と関わるのを苦手にしている。将来の六月の彼女。S黄尾デジタリアンのもう一人で、頭脳は明晰。知識豊富で別名歩くイミダス。そしてその五感に至っては超人レベル、ある意味、S黄尾で一番"人外"
シリーズ
少女たちは十字架を背負う
青の封印
Kの処刑場
五月、拉致られる
さらば愛しき女よ
竹林温泉殺人事件
時計台の首縊りの鐘
魔都に鳴く龍
君にささげる花束
Sの葬列
俺たちは天使じゃない
ローマの厄日
宝島へようこそ
シンギング・バード
保健室とマシンガン☆(←☆はハートマーク)
嵐の歌を聴け
その女、凶暴につき
八月の雨
Uの烙印
もっとも危険なゲーム
バカップルがいっぱい
雨の海に眠れ
S黄尾、解散!?
史上最大の作戦(前編)
史上最大の作戦(後編)
奥様は魔女!?(←コミック版)
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