ISBN:4840231524 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2005/09 ¥599
松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。
相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。
そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ――。はたして三人の恋の行方は!?
おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾!
http://www.bk1.co.jp/product/2587812

一言説明:バカな田村くんが、二人のタイプの違う美少女達との三角関係に悩むお話。
……こう言ってしまえば身も蓋も無いのですがw

まぁ大抵の三角関係には理由があります。
色々あって中学3年の時に田村くんは不思議少女松澤さんに告白します。しかし、その返事を保留?したまま松澤さんは親の都合で転勤してしまうのです。その後、手紙のやり取りという形で二人は関係を細々と繋いでいたのですが、ある事件をきっかけに手紙も途絶えてしまいます。手紙のやりとりを止めたかったわけじゃない、それはただ単に不幸な二人の想いのすれ違いによるもの。…でも、二人は付き合うことになったわけじゃないんですよね。というのも、肝心の松澤さんが自分の気持ちを伝えてくれなかったので…。

そんな折、田村くんは高校で美少女相馬さんと出会います。しかしながらこの相馬さんはツンデレを通り越すほどのツンドラ娘。(注:ツンデレを通り越すほどに誰も他人を寄せ付けない、すなわちツンドラ気候のようなオーラを発している喩え…だと思う(汗))やっぱり色々あって、その結果、田村くんは彼女にファーストキスを奪われますw ただし、今回は田村くんは彼女の告白に答えることが出来ません。勿論相馬さんのことは気になっています。ただ、同じぐらい松澤さんのことも連絡が途絶えているとは言え気になっていて……。

この辺までが1巻の内容。
http://diarynote.jp/d/59319/20050619.html

で、その後、2巻では美少女達がお互いにお互いの存在を知ってしまうことになります。その際の田村くんの混乱っぷり、そしてその後の彼の"保身"が、結果、彼女達を傷つけることになってしまいます。
己の愚かさを悔やむ田村くん。……なんか某君が望む永遠を思い出しますがw (孝之ほどヘタレかどうかは分からない。が、田村くんの方がオバカサンなのは間違いない…(苦笑))

果たして、田村くんは不思議少女とツンドラ少女のどちらを選ぶのか…。


実はこの2巻でお話はエンディングを迎えます。
正直、「え?嘘?なんでこれで終わりなの???」と思ったのが第一印象でしたw; 確かに完結と言ってもおかしくは無い終わり方なんですけどね…。でも当然、3巻はどうなるんだろ?と思い、作者後書きを読むと
〜(前略)〜ここで一旦終わり、ということになります。ひとまず区切りをつけさせていただき、終わりというか第一部完というか……とりあえず、一段落、です。〜(中略)〜というわけで、『わたしたちの田村くん』はこれにてひとまず完、となります。
とありました。
びっくりしましたねぇ。えー?これで終わりかよ?!って。

でも、同時に作者はこうも言っております。
ある日しれっと続刊が出てしまうかもしれません。その時はどうか、笑ってお許しください。そしてこのあとがき部分を爆破してください。
……連載上の問題なのかな?(汗)どちらにしろ、もうちょっと納得いくエンディングを読ませて欲しい、そんな想いで一杯になるほどには楽しめたライトノベルでした。

描写としては、若干下品なところも多いですがw、随所に笑いを散りばめたテンポの良い読みやすい作品となっております。そしてヘタレな田村くんの気持ちも、そしてまだ思春期を脱し切れていない考え無しの言動も"痛い"です(^^;

また、それ故に全くタイプの違う二人の美少女が輝いてみえます。彼女達の素敵な部分が、皮肉にも主人公?田村くんの"ショボさ"によって、十分映えてみえます。

その結果、まいじゃー推進委員会さんとこの松澤派vs相馬派投票結果のようなものも登場するw
(情報元:鴉さん)
http://maijar.org/tamura/

相馬さんに投票したいσ(*´д`)ノ

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Rei

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