羊のうた (第5巻)

2005年10月13日 読書
ISBN:4344800265 コミック 冬目 景 幻冬舎コミックス 2002/01 ¥567
二人暮らしを始めてから初めて発作が起きた一砂。今回半ば強引に血を求められた千砂は、自分は満たされた気持ちになるから心配するなと一砂に諭す。だが反面、自分は一砂の血を求めないと言う。心臓に負担がかかろうが薬で抑えると言う。以前彼女が父に求めていたのと同じことを一砂に求めたくないから、それはすなわち、死んだ父の呪縛から解放されたいという願いからであった。
しかしその頼みの綱の薬は、あまりの身体の衰えから、主治医の水無瀬に止められてしまう。そしてついに恐れていた発作が千砂にも襲い掛かる。必死で自分の血を与えようとする一砂。しかしそれを拒絶した千砂は気を失い、水無瀬に個人病院へ軟禁されてしまう。

高城の血筋でもないのに、ここまで千砂、一砂の姉弟に力を尽くしてくれる水無瀬の正体が明らかになります(爆)。人格者できわめて理性的な彼は、実はロリコンでマゾだったのであります(ぉ
…だって、幼い千砂に失明寸前の怪我を負わされて、流れる血を千砂に舐められた瞬間、「わずか7歳の少女に僕の心は支配された」とか衝撃の告白してるし(爆)

それはともかく、彼もまたある意味、高城の血の犠牲者なのかもしれません。だんだん心身ともに追い詰められていく姉弟が、悲惨であるにも関わらず、その強い絆(…と言っていいのか…?)が羨ましくもあります(ん?

ただ、変態的な擬似恋愛感だけではなく、周囲の同情や人情も絡み合った複雑な人間ドラマには何か感じるものがあります。

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Rei

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