僕らの変拍子

2005年10月30日 読書
ISBN:4344800273 コミック 冬目 景 幻冬舎 2002/01 ¥567
投稿作品で、商業詩に初掲載された「六畳劇場」(92年)、そして実質的なデビュー作である「こんな感じ」(92年)を含む、初期短編全7作品を収録。また、巻末にはカバー原画の下描きを掲載。

僕らの変拍子@コミックバーガー1994年6月号
幽霊のいるまち@コミックバーガー1994年8月号
現国教師RC−01@コミックバーガー1993年12月号
醒めてみた夢@コミックバーガー1993年8月号
銀色自転車@コミックバーガー1993年7号(4/13号)
こんな感じ@コミックバーガー1992年22号(11/24号)
六畳劇場@コミックバーガー1992年18号(9/22号)

1993年あたりが絵の感じとしては転換期でしょうか?w 勿論面影はあるものの、1992年の作品と1994年以降の作品は随分違う印象を受けます。

この短編集の中では僕らの変拍子が一番好き。色々なことを考える思春期の男女の思惑。お互いがお互いのことを語り合い、夢を語り合い、そしていつしか惹かれあう。…出会いは普通じゃないけど(苦笑)、ありがちな話であるがゆえに惹かれる展開です。

それと銀色自転車かな。ほんとに短いわずか20pのショートショートです。現実というどうにもならない厳しさと最後のちょっとだけの救済措置を上手く漫画にしていると思います。

現国教師RC−01は、冬目作品としては一風変わった印象でした。特に現国教師鈴木RC−01VS数学教師TM−佐藤α−2の戦いはアホだと思いました(笑)

全体的に、なるほど、冬目景ワールドの原点とも言える作品集という印象を受けました。悪くは無い。

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Rei

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