銀盤カレイドスコープ vol.6 (6)
2005年11月26日 読書
オリンピック――その輝かしい舞台に人一倍強い想いを抱く2人のアイシーセレブ、至藤響子とドミニク・ミラー。かたや生来の強制により、かたや幸運な出会いにより、氷の住人となった2人の友情と宿命、彼女たちに立ち塞がるライバル桜野タズサの影。そして2009年世界選手権。リア、ガブリー、ステイシー……世界のビッグネーム総結集のニューヨークは、空前の熱狂に包まれる！
やっぱ、銀盤は最強！！これは名作決定だな！！
今まではタズサの敵役、かませ犬だった日米二人のライバルが主人公のお話です。そして今回はタズサ視点が一切ありません。全てが至藤響子とドミニク・ミラー（ドーラ）視点となっております。やってくれたな、海原零！6巻こそ、絶対タズサが主人公に復帰すると思ってたのにw
＜1，2，3巻はタズサ主役、4巻はタズサ妹、ヨーコと交互のW主役、5巻はアイドルスケーター、キャンディと交互のW主役。
今回こそ、まるまる一冊全てがタズサ視点になるか？！と思いきや、予想は大外れ。タズサ視点はゼロ。響子、ドーラ、響子、ドーラと交互の視点で、しかも回想したり現在の時間軸に戻ったりまた回想したりと、自由気ままな語り口調。そしてこれが、”感情移入”という意味では最高に的を射ていた。
これまでタズサの敵であるが故に、負のイメージが強かった二人（響子はそれほどでもなかったけど…）。でも、この6巻を読むと、響子、ドーラの株も上がり、ファンも確実に増えるんじゃないかな？かくいう私もドーラはともかく、響子のパートは泣きそうになりました。…っていうか、響子と自分が被るんだよね、生き様が（笑）
今まで銀盤カレイドスコープのことを思い違いしていたのかもしれません。桜野タズサが主役の話だと思っていました。けど、そうじゃなかったみたいです。桜野タズサを中心とした、そのライバル達も含めて…のお話なんですね。響子もドーラも主役、ただ、彼女らの人生には必ずタズサの存在が関わってくる。
いずれにせよ今回で全てのキャストが揃いました。女帝リア、聖女ガブリー、桜野タズサ、タズサと犬猿の仲のドーラ、通称BIG4の面々。年齢的に（前女王アレッサやオルガと同様に）プロ転向してもおかしくないほどにベテランのステイシー、日本ではタズサに継ぐ2番手の至藤響子、そしてシニア転向後彼女らにレベルが達していないキャンディ。
皆がそれぞれの個性、立場を確立した今、あとは世界最高峰の舞台で最大の戦い、クライマックスを待つのみです！
銀盤カレイドスコープは超お勧め！！
銀盤カレイドスコープ
http://dash.shueisha.co.jp/-ginban/
アニメ公式
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PS
それにしても至藤とドーラが親友だとは驚いたw
PS2
リアやガブリー視点でも描いて欲しかったなぁ…。
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