ニライカナイをさがして
2005年12月17日 読書
ニライカナイ――僕たちの住むこの世界とは別の異境――神々の国。そこは僕たちにとっての理想郷、天国のようなところなんだって……。
朝の羽田空港で僕が出会ったのは、ポスターの中の女の子、宮沢梨花。彼女は、人気絶頂のアイドルだった。
僕は彼女に手をひかれるまま、搭乗ゲートをくぐることになる。彼女が持つのは、楽園行きのBoarding pass――。
羽田から那覇、石垣島、そして波照間島。南へと続く二人の旅。
――この青い海の果てには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、＜ニライカナイ＞があるのだろうか……？
「ねえ、タクロー。ニライカナイは、どこにあるの？」
リカとタクロー。秘密を抱えた二人が南の島で織りなす恋物語。
http://www.lafi.net/flashniraikanai.html
ヤバイ。これ最強w 個人的な2005年度のライトノベル総評を書いてみようと思っていたところ、最後の最後になって突然上位に滑り込んできた「ニライカナイをさがして」です。
平凡（と思われる）オタクっぽい少年と、人気絶頂謎のCM美少女の突然の出会い。ボーイ・ミーツ・ガール作品の王道です。美少女、リカの天真爛漫な振る舞いの影に隠された秘密、そしてその秘密を知ってしまうタクロー。二人の距離が旅を経て急速に縮まっていく。ボーイ・ミーツ・ガール作品の王道です。
王道で何が悪い！（笑）
旅の果て、互いの心が最大限の接近を達成し、そして突然露呈される真実。少年と少女の不器用な愛を描いたこの1冊。2005年を締めくくるに相応しいライトノベルでしたw
コメント