ISBN:4840233039 文庫 杉井 光 メディアワークス 2006/02 ¥620
 その国は化生と呼ばれる異形の怪物たちに脅かされ、人は化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の"火目"の存在により彼らに対抗していた。
 火目候補"御明かし"たちが集う宮中の火垂苑。化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能あふれる常和。三人は時に諍い、時に助け合いながら火目を目指す。火垂苑からの脱走、化生との遭遇と戦い――。様々な出来事を通じ三人は絆を深めていく。
 折しも世には化生が跋扈し当代の火目の衰えが囁かれる。時を同じくして、伊月は自分たち御明かしと化生との奇妙な共通点を見出すが――。
第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作登場!
http://shop.mediaworks.co.jp/ds_item.php?cd=A0530480

表紙の絵の萌え系巫女に騙されてはいけませんw
この小説は欝系の重いお話です。

…と言う風に、"基本的に欝系の話なので好みが分かれる"と聞いていたのですが、覚悟していたのでそれほど欝だと感じませんでしたw
ただ、確かに重い話ではあります。間違いなく、みんなが幸せになるというハッピーエンドでは無いということだけ言っておきます。

"火目"になるべく集められた火目候補"御明かし"3人。

最初はその紹介文を読んで、どこかのスポコンモノのように『お互いがライバル』という関係を保ったストーリーなのかな?と思っていました。お互いを競争相手と意識しつつ、互いに友情や信頼が芽生え始め、そしてそんな折のたった一人の火目選出…。
勝手にそんな話を想像していました(笑)

でも実際はそんな単純なストーリーではありません。
隠された衝撃の真実と三者三様の想い、そして抗うことの出来ぬ悲しい運命。
……ネタバレになりそうなのでこの辺でやめておきますがw

個人的には金賞作品の「哀しみキメラ」
http://diarynote.jp/d/59319/20060222.html
より印象に残った作品でした。
続編も出るらしいという噂なので楽しみです。

作者の個人小説サイトらしいです↓
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/
セロファン・フラワーとか評判らしいですね?

コメント

春原
春原
2006年3月22日4:50

Reiさん、いつも楽しく拝見させてもらってます。
いつもながらその情報量にびっくりです。。。
毎日更新でそのクオリティにはどんな秘密があるんですか。
是非是非おしえてくださいませ。

Rei
Rei
2006年3月22日14:13

どもどもいつも御世話になってます。

情報量??と、言いますと?
私が提供する情報?それとも私が引っ張ってくる情報?

私自身はクオリティもクオンテティもそんなに大したこたぁない
と思ってるのですが(^^;ゞ
いや、でもそう思って頂けるのでしたら感激です。

私自身の書き込みはただの読書感想文。
読書量もそんなに多いほうじゃないと思いますし、読むスピード
も遅い方だと思います。
強いて言うなら、作業しながら読んだり、文字通り二冊同時に
読む特技を持っていたりするぐらいじゃないでしょうか…。

春原
春原
2006年3月25日2:59

レスありがとうございます。
参考になりますです。
片っ端から何でも読み漁ってみますね。

Rei
Rei
2006年3月26日3:01

はいw。
私も春原さんのレビュー楽しみにしております(^^
Rei

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