銀盤カレイドスコープ 2 (2)
2006年5月26日 読書
カナダ人幽霊・ピートにとり憑かれたトップスケーター・タズサ。フィギュアスケート五輪代表を勝ち取ったものの…生意気な性格のせいで、とんでもないスキャンダルを引き起こすことに…！！ 五輪出場は！？ そして、タズサとピートが生み出した奇想天外な演技プログラムとは！？ 同タイトルのノベルスのまんが化、完結編！！
まぁ、こんなもんでしょう。クオリティの高い小説を漫画化するのは並大抵のことでは無い。確かに漫画の方が視覚に訴えた描写は可能だけれども、限られた台詞、コマ割の中で、長編小説の内容全てを網羅するのは不可能に近いです。
そういう意味ではこの漫画は、押さえてほしいところを無難にまとめてくれています。ツンデレなタズサの心境、ムカつく記者や連盟副会長、そしてピートと一体化したフィギュアの演技。特に最後のフリー演技は、小説と同様、ページ数に見合うだけの感動を十分に与えてくれました。
そして最後、ピートとの別れのシーンは完全漫画オリジナルです。小説では0時の鐘の音と同時に…というものでしたが、漫画では……ネタバレなので止めておきます（笑）ただ個人的には、あぁこういう別れもあるんだなぁ…という感じで、小説のイメージを損なうことなくオリジナルストーリーを楽しむことが出来ました。
…この漫画、原作知らない人はどういう感想なんだろうなぁ？
＊原作小説はスーパーダッシュ文庫より。
http://dash.shueisha.co.jp/-ginban/
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