銀盤カレイドスコープ (Vol.7)
2006年6月25日 読書
ISBN:4086303027 文庫 海原 零 集英社 2006/06 ¥680
…もうこの小説は世界遺産決定ってことで(笑)
前作からの期待通り、今回はリアとガブリーのお話。ただし今までとはちょっと違って、彼女達本人の視点ではありません。一冊まるごとヒロイン桜野タズサ視点でした。
…久しぶりです☆
6巻はタズサの日本最大のライバル響子と、タズサと犬猿の仲であり、タズサと同じくBig4の一人であるドーラの話でした。じゃあ同じくBig4のもう二人(実際には一人が突出しすぎているけども…)聖女ガブリーと女帝リアの話もあるべきだ!とファンは誰しもが思ったことでしょうw
ってことで今回のお話なわけですが、私は実際のところこの二人の視点というものが想像出来ませんでした。なぜなら、タズサと互角かそれ以上の実力を備えたガブリーは、その慈愛の精神から全世界のファンに愛され続ける"聖女"と称される存在。またもう一人のリアは、その突出した何者も寄せ付けない神がかった実力から孤高の"女帝"と呼ばれる存在。両者とも良い意味で、タズサやドーラ、響子、キャンディ達のような"人間味"が感じられない存在だったからです。…これまでは。
しかしながらこの二人、全世界の嫌われ者であるタズサに対してなぜか好感を持っている様子(特にリア?w)。
ガブリーとタズサはデートをして、そのときにとんでもない口約束を交します。そして物語後半、電話でのガブリーの爆弾発言。…胸が締め付けられました。この辺は作者、海原零の真骨頂です。"くるかな?くるかな?"…ある程度予想をしていたこととは言え、あのガブリーの衝撃の告白は読者全員に共通の想いを与えてくれることでしょう。
また、タズサにとってガブリーが尊敬の対象であるなら、リアは憧憬の対象。そんなリアは今回タズサを自分の豪邸(城)に招待します。そして……。ネタバレになるのでやめておきますね?(笑)
ただ、ガブリーの告白が今回のターニングポイントであり、最も胸を打たれるシーンであるとするならば、リアとタズサのデートシーンは今回最も印象に残る場面でもありました。個人的には(笑)
読んだ人は思うことでしょう。
「それなんてエロゲ?」(爆)
今回は珍しくスケートの演技の様子が一切描かれていませんでしたが、それでも銀盤カレイドスコープのクオリティが下がることはありません。タズサの目まぐるしく変化する心境を巧みに描いた本作品は、個人的に、渡米の際にも絶対持っていこうというバイブルの域にまで達しています(笑)
さて、いよいよ次回が最終巻!
最終巻が楽しみであり、そして物語の完結が残念でもあり…。
銀盤カレイドスコープは集英社スーパーダッシュ文庫の作品です。
http://dash.shueisha.co.jp/-ginban/
来たる冬季バンクーバー五輪を見据え、単身ロシアに乗り込んだ"プリンセス・ワンダー"こと桜野タズサ。ガブリーとの秘密の約束を糧に、狙うは世界の頂点だけ。ところが、新たに組んだ有名コーチが予想外の困りモノ。陰湿だわ横暴だわ無理難題押しつけるわ、とにかくもうやりたい放題。一体この私を誰だと思って……って、ちょっとリア?なにするのよっ!?
http://dash.shueisha.co.jp/whatnew/-ginban/index.html
―帯―
満を持して。
桜野タズサ伝説の章、ここに始動。
…もうこの小説は世界遺産決定ってことで(笑)
前作からの期待通り、今回はリアとガブリーのお話。ただし今までとはちょっと違って、彼女達本人の視点ではありません。一冊まるごとヒロイン桜野タズサ視点でした。
…久しぶりです☆
6巻はタズサの日本最大のライバル響子と、タズサと犬猿の仲であり、タズサと同じくBig4の一人であるドーラの話でした。じゃあ同じくBig4のもう二人(実際には一人が突出しすぎているけども…)聖女ガブリーと女帝リアの話もあるべきだ!とファンは誰しもが思ったことでしょうw
ってことで今回のお話なわけですが、私は実際のところこの二人の視点というものが想像出来ませんでした。なぜなら、タズサと互角かそれ以上の実力を備えたガブリーは、その慈愛の精神から全世界のファンに愛され続ける"聖女"と称される存在。またもう一人のリアは、その突出した何者も寄せ付けない神がかった実力から孤高の"女帝"と呼ばれる存在。両者とも良い意味で、タズサやドーラ、響子、キャンディ達のような"人間味"が感じられない存在だったからです。…これまでは。
しかしながらこの二人、全世界の嫌われ者であるタズサに対してなぜか好感を持っている様子(特にリア?w)。
ガブリーとタズサはデートをして、そのときにとんでもない口約束を交します。そして物語後半、電話でのガブリーの爆弾発言。…胸が締め付けられました。この辺は作者、海原零の真骨頂です。"くるかな?くるかな?"…ある程度予想をしていたこととは言え、あのガブリーの衝撃の告白は読者全員に共通の想いを与えてくれることでしょう。
また、タズサにとってガブリーが尊敬の対象であるなら、リアは憧憬の対象。そんなリアは今回タズサを自分の豪邸(城)に招待します。そして……。ネタバレになるのでやめておきますね?(笑)
ただ、ガブリーの告白が今回のターニングポイントであり、最も胸を打たれるシーンであるとするならば、リアとタズサのデートシーンは今回最も印象に残る場面でもありました。個人的には(笑)
読んだ人は思うことでしょう。
「それなんてエロゲ?」(爆)
今回は珍しくスケートの演技の様子が一切描かれていませんでしたが、それでも銀盤カレイドスコープのクオリティが下がることはありません。タズサの目まぐるしく変化する心境を巧みに描いた本作品は、個人的に、渡米の際にも絶対持っていこうというバイブルの域にまで達しています(笑)
さて、いよいよ次回が最終巻!
最終巻が楽しみであり、そして物語の完結が残念でもあり…。
銀盤カレイドスコープは集英社スーパーダッシュ文庫の作品です。
http://dash.shueisha.co.jp/-ginban/
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