銀盤カレイドスコープ vol.8 (8)
2006年11月26日 読書
ISBN:4086303264 文庫 海原 零 集英社 ¥660
銀盤カレイドスコープ最終章、いよいよ始まりです。
前回、マスコミを通じて世界に向けて「打倒リア」を宣言したタズサ。百戦錬磨の無敗の女帝、ロシアの至宝リアを倒すなんてことはあまりにも馬鹿げた夢物語で…。実際、リア、タズサ、ガブリー、ドミニクは女子フィギュアの四天王と称されているけれども、リアだけが別格なのは誰の目にも明らか。
なぜわざわざタズサはそんな無謀な宣言をしたのか。なぜ自ら背水の陣を引いたのか。勿論、己を鼓舞するためもあったのでしょう。しかし様々な要素がタズサをそうさせたのでした。それが、ガブリーのあの電話の本音であり、ドミニクの一言であり、そしてリアの男子戦への転向宣言です。
というのが前回までのあらすじ。そして本巻では、タズサはリア自身に直接宣言をしてしまいます。それが一体何を意味するのか。タズサ自身には全く分かっておらず、いや、実際リア本人以外には分かりえるはずも無く…。
とにかく、あれだけ親密だった二人の関係が一転してしまいます。リアの豹変にドキドキ不安になるのはタズサだけじゃありません。きっと読者皆同じ想いを感じることでしょう。ショートの前日のリアとの遭遇、そして眠れぬ前夜…私も痛いほどタズサとシンクロしてしまいました(苦笑)。おかげで、読み終えた今、せっかく再登場した思わぬ人物のことなんてほとんど記憶に残っていません(笑)。
最終章、注目すべきはリアに対するタズサの心情の変化。畏れ、憧憬、尊敬、そして恐怖。神の化身が全身全霊を持って潰しにくる恐怖に対し、タズサはどうやって立ち向かっていくのか、はたまた潰されてしまうのか。超必見。
http://dash.shueisha.co.jp/-ginban/
女帝リアの男子シングル転向の決断、そしてガブリーとのあの電話。募った思いは、リアへの勝利宣言となって噴出した。退路を断った私にマイヤも本気モード、今以上の練習をさせる気らしいけど、上等じゃないの。これが桜野タズサの選んだ道、選んだやり方なんだから。ところが、ユリスクの町に戻った私を待ち受けていたのは思わぬ報せで……。
銀盤カレイドスコープ最終章、いよいよ始まりです。
前回、マスコミを通じて世界に向けて「打倒リア」を宣言したタズサ。百戦錬磨の無敗の女帝、ロシアの至宝リアを倒すなんてことはあまりにも馬鹿げた夢物語で…。実際、リア、タズサ、ガブリー、ドミニクは女子フィギュアの四天王と称されているけれども、リアだけが別格なのは誰の目にも明らか。
なぜわざわざタズサはそんな無謀な宣言をしたのか。なぜ自ら背水の陣を引いたのか。勿論、己を鼓舞するためもあったのでしょう。しかし様々な要素がタズサをそうさせたのでした。それが、ガブリーのあの電話の本音であり、ドミニクの一言であり、そしてリアの男子戦への転向宣言です。
というのが前回までのあらすじ。そして本巻では、タズサはリア自身に直接宣言をしてしまいます。それが一体何を意味するのか。タズサ自身には全く分かっておらず、いや、実際リア本人以外には分かりえるはずも無く…。
とにかく、あれだけ親密だった二人の関係が一転してしまいます。リアの豹変にドキドキ不安になるのはタズサだけじゃありません。きっと読者皆同じ想いを感じることでしょう。ショートの前日のリアとの遭遇、そして眠れぬ前夜…私も痛いほどタズサとシンクロしてしまいました(苦笑)。おかげで、読み終えた今、せっかく再登場した思わぬ人物のことなんてほとんど記憶に残っていません(笑)。
最終章、注目すべきはリアに対するタズサの心情の変化。畏れ、憧憬、尊敬、そして恐怖。神の化身が全身全霊を持って潰しにくる恐怖に対し、タズサはどうやって立ち向かっていくのか、はたまた潰されてしまうのか。超必見。
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