うーん

2006年10月5日
うーん
研究と仕事が忙しくてレビューが書けない…。
とりあえず読んだものは溜まってます。
8日辺りにでも更新予定。
ISBN:4041305217 文庫 筒井 康隆 角川書店 ¥460
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている――そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。
思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

先月、劇場版「時をかける少女」を見に行った時、面白かったのでパンフレットと一緒に、原作の新装版も買いました。
劇場版の感想は9月11日の日記で。
http://diarynote.jp/d/59319/20060911.html

原作初版は昭和51年2月発行。
なるほど…文体が古いわけだ(笑)
私も幼い頃、江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズなどは大好きでしたが、今じゃあとてもじゃないけど文体が古臭すぎて読む気が起きません。いや、一旦読み始めたらそれはそれで止まらないんでしょうけど(笑)
本作もそんな感じです。特にライトノベルばかりを最近読んでる所為もあってか、淡々とした文章がとても退屈で、でも読みやすくて読み始めたら止まらない文体というか…。

それはともかく。
本作品には「時をかける少女」「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」と3つの作品が掲載されています。
「時をかける少女」と「悪夢の真相」は非常に面白く読めました。
「時をかける少女」は基本的には映画とストーリーは同じです。…当然ですが。ただ登場人物、時代が違います。
別れのシーンは……やっぱり断然映画の方が良かったなぁ…。
「悪夢の真相」は3作品の中では個人的にベストでした。こういったホラーっぽいものは、作品が新しかろうが古かろうが共通に鬼気迫るものが感じられます。(…というのは大袈裟すぎるかな?)
「果てしなき多元宇宙」だけは終わり方も中途半端で不満あり。

最後後書きには、「時をかける少女」の文彩(フィギュール)と題して、"時かけ"の歴史が綴られています。
ISBN:4091807259 コミック 永井 明 小学館 ¥530
黒船襲来!改革者VS改革者!!
明真大教授に第三の候補者が現れた。
名は国立笙一郎。
日本人でありながらUCLA教授の地位にまで昇りつめた男だった。
医療大国アメリカで天下を獲ったその男は、祖国の医療を改革するために、故郷に戻ってきたという。
加藤の前に現れた巨大な黒船。
その男もまた、改革者であった。

明真の教授を狙う三強。
いや、三強と呼ぶのは現時点では相応しくないのでしょう。
現在のドン、野口教授の後援を受け、さらに隙あらば野口の寝首をかこうとしている北日本大の霧島軍司。若手の切れ者、鬼頭教授の後援を受け、祖国の医療を改革しようと目論む元UCLA教授の国立笙一郎。
明真の美人助教授、加藤晶はこの二強にどうやって立ち向かっていくのか?切り札は常人離れした天才外科医・朝田とそのバチスタチームだが、肝心の朝田がアメリカに飛ぶかもしれない…!?
様々な政治的思惑が飛び交う医療の裏側が描かれています。

…医龍は大袈裟かもしれませんが、そういう話も実際のところ普通にあるらしいですね…。
ISBN:4829163674 文庫 新井 輝 富士見書房 ¥588
あの夜は、本物だった。
自分の吹くハープが世界を振るわせていた。オーディエンスの息吹が、鼓動が、手に取るように分かった。ビートとグルーヴ。
うねりに身を任せるんだ。
シーナのボーカルを感じればいいんだ。
一瞬だけ、そう信じることができた――。
……でも、やはり自分は本当の本物ではない。シーナは本当の本物だけれども。
健一にはなんとなくわかっていた。突き抜けていく才能と自分との距離を。綾も、日奈も、刻也も、どこか欠けていて、どこか尖っている。
ライブを重ねるシーナ&バケッツは着実に聴衆を増やす。一方で、変わらないように思われた13階での日々が、少しずつ変わっていく。どこが、どうとは言えないけれど――。時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語第八弾!

ROOM NO.1301シリーズは、毎回最初のプロローグが「物語本編の数年後の未来」が少しずつ描かれているのですが、最近このプロローグ部分を読むのが本当に切ないです。
冴子が少しずつ明るくなってきました。シーナ(=日奈)の別れの予感もします。エリも色々考えているようです。
変わらないのは健一だけ?自分だけが本物じゃない、そう自問自答する健一。「綾も、日奈も、刻也も、どこか欠けていて、どこか尖っている。」と痛いほどに感じているのでしょう。
珍しくHなシーンが無く(爆)、ちょっと地味な感じかもしれませんが、今まで以上に皆の心境が克明に描かれた第8作目です。

作者:新井輝のHP
http://araiteru.com/
私の巡回サイトでもありますv

箱舟の行方

2006年10月9日 読書
ISBN:4592142640 コミック シギサワ カヤ 白泉社 ¥680
際どい駆け引きで探り合うオトコとオンナ。
でもカラダを合わせてからはまっしぐら――
一途でどこか不器用なさまざまな恋愛模様をロング&ショートで描いた著者初の作品集。

角川スニーカー文庫「憐」シリーズ
http://diarynote.jp/d/59319/20041107.html
http://diarynote.jp/d/59319/20050407.html
http://diarynote.jp/d/59319/20050808.html
http://diarynote.jp/d/59319/20051205.html
の挿絵で御馴染み、シギサワカヤさんの初作品集です。
「憐」が懐かしくて表紙買いしました。

作者の後書きにあったのですが、某同人イベントで白泉社の編集者にスカウト(?)されたのが業界に入ったきっかけのようです。最初は、白泉社の名を語った詐欺かと思われたそうで…(笑)

数話から構成される短編集です。長いものは60p弱、短いものは1p!

「つまりは病のような」が面白かったですね。コンビニバイトの高校生と女子短大に通うお姉さんとのちょっと不器用な恋愛話。
あとは、「箱舟の行方」(表紙絵)と「ワールズエンド・サテライト#2」の女の子が、「憐」とダブってしまい、萌えました(爆)

作者のHP「海底温泉」は以下。
http://www.kaitei-onsen.com/index.html

デュラララ!!×3

2006年10月16日 読書
ISBN:4840235163 文庫 成田 良悟 メディアワークス ¥683
「あんたは人を殺せるか?新宿で情報屋なんかやって、何人もの人間を好きなように弄んで。折原臨也、あんたは、人を殺せるのか?自分の手で、直接な。ナイフで死なない程度に刺して、お茶を濁し続けやがって。まあ、何を言っても……結局お前は誰か他人を使うんだろう?笑える程に、卑怯な奴だなお前は」
東京・池袋。そこには寂しがり屋な過去が集う。現実から逃避し続けるボス、責任を感じている女子高生、友人の想いに気づけない少年、乗っ取りを図る男、未だ情報で人を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る"首なしライダー(デュラハン)"。
そんな彼らが過去を乗り越え、三つ巴の哀しい現実に立ち向かう――。
http://shop.mediaworks.co.jp/ds_item.php?cd=A0601600

この巻で帝人と杏里と正臣の関係が一段落します。
が、作者も後書きで言ってるようにデュラララはこれで完結ではありません(笑)一部ネット等ではデュラララ完結という噂が流れていたそうですが、作者曰く、高校生三人組を中心とした話はとりあえず一区切りと言うことで、次回四巻からは本来の主人公であるセルティと池袋の街をメインとした話に移るそうです。

さてさて。上述の三つ巴というのは、文字通り戦力・立場の三つ巴であり、また三人組も微妙な関係のことでもあります。ただし微妙な関係といっても、その辺に転がっているような陳腐な恋愛の三角関係ではありません。そこがまさに成田ワールド。登場人物全てが個性的である以上、ただの三角関係に終わるハズは無いのです(笑)

…というかホント、キャラが濃すぎて濃すぎて、本来の主人公、首なしライダー・セルティや三人組よりも、情報屋・折原臨也、黒人ロシア人・サイモン、池袋最強にして最凶・平和島静雄らの方がどうみても目立っています(笑)脇役の脇役、イカレたオタク・遊馬崎ウォーカー&狩沢絵理華や、今回初登場、岸谷新羅の父であるマッドサイエンティストな変態・岸谷森厳も自己主張激しいです(笑)

とりあえず個人的には平和島静雄の超破壊ップリに痺れる憧れるゥゥゥ!あの人外な強さに乾杯(*´д`)ノΣ

2巻
http://diarynote.jp/d/59319/20050329.html

作者の個人サイト
http://www2.tba.t-com.ne.jp/taoru/resistance/

上記成田さんのサイトからデュラララ外伝ショートストーリーが読めます。またネタバレ含む作品解説もあります。
ショート外伝:トップページ→もの→デュラララ外伝・二人は仲良し
作品解説:トップページ→管理人→『仕事部屋』→デュラララ!!
ハロウィンの奇妙なお土産1
先日帰国したM嬢にハロウィン用のちょっとしたお土産を貰いました。3ドル弱だったかな?こんなのです。
ハロウィンの奇妙なお土産2
大きさはこんな感じ。
ハロウィンの奇妙なお土産3
これを水に入れると成長するのです。
まぁよくある話ですけどw
ハロウィンの奇妙なお土産4
3時間後。ちょっとだけ大きくなったような気がします。
ハロウィンの奇妙なお土産5
24時間後です。
ハロウィンの奇妙なお土産6
48時間後です。まだまだ成長します。
ハロウィンの奇妙なお土産7
72時間後です。
これ以上大きくなるのかどうかわからないので、研究室から大きなビーカーをひとつ拝借して、容器を大きなものに変更しようと思います(汗)
ハロウィンの奇妙なお土産8
96時間後です。

もはやコップに入りきらなくなってきたので入れ物を大きなものに変えました。
最初は研究室から1L以上のビーカーを借りてこようかと思ったのですが、わざわざそんなことしなくとも2Lペットボトルの上をくりぬけば十分代用出来る事に気付きました。

というわけで入れ替え完了。
ハロウィンの奇妙なお土産9
しかしながら、大き目の容器に移して以降はあまり成長してないように見えます。
最初の容器、コップに入れてた際、1日ほど窮屈な状態で放置されていたため成長が阻害されてしまったのでしょうか?

写真は120時間経過後です。
ハロウィンの奇妙なお土産10
育て始めてから1週間経過しました。
やっぱりもう成長しないようです。
成長カンストです(何)。

参考までに取り出して、定規、そして初期状態のヤツが入っていたケースを並べて記念撮影。

しかしこいつ、かなりヌメヌメしてて気持ち悪いです…。
こいつの処置は今後どうすれば良いのでしょうか?





とりあえずまた元の容器に沈めておきました(汗)

ハロウィンの奇妙なお土産 は以上。

DEAR BOYS ACT2 23 (23)

2006年10月19日 読書
ISBN:4063710610 コミック 八神 ひろき 講談社 ¥420
3回戦、神奈川因縁の対決、湘南大相模戦は轟の男泣きに終わり、いよいよ準々決勝ベスト8、インターハイ上位常連の秋田城北との試合に挑むことになります。
まぁ実際、試合が開始されるのは23巻最後の最後で、それまでは主に瑞穂の1年達にスポットが当たります。
面白いのは、この漫画にしては珍しく、22巻と23巻で時間軸が交差している点。22巻最後ではトウヤと布施の視点で絡むシーンがあるのですが、丁度そのシーンを23巻では榎本と丈一郎が目撃するという時間交差がなかなか新鮮でした。

また本巻では対戦相手の秋田城北側にもスポットが当たります。センターを担うスーパールーキー穴水の存在には今後注目せざるをえません。ってか、キャラ、狙い過ぎ…(苦笑)

あいこら 5 (5)

2006年10月20日 読書
ISBN:4091206670 コミック 井上 和郎 小学館 ¥410
ワケあって女子寮に仮入居中の前田ハチベエ、15歳はパーツ命のアツきフェチシスト!
その日常にはヘンタイ事件が続々!!
真メガネ党の台頭!
オールナイトのパンスト・パーティー!
夢のおっぱいプリン完成!
フェチ道一直線の女子中学生誕生!
完全に常軌を逸した第5巻、おきて破りの大爆笑フェチコメディー!!

…えっと……言いたいことは全て上述に既にまとめられています(苦笑)
相変わらず勢いのみで突き進むストーリーです。以上w
なんとなく渋沢がかっこよく見えてきた今日この頃…。
ISBN:4088740955 コミック 小畑 健 集英社 ¥680
世界を大きく揺るがしたキラ事件。そして、その裏にあったデスノートという存在。今回、それに関する様々な記録が作成される事となった。謎に包まれていた、これまで語られなかった真相が今、明らかになる!!

中身の大雑把な構成を紹介すると、
・各キャラクター(種々の死神含む)のデータ紹介
・大場つぐみインタビュー&各話タイトルの由来&デスノート真相
・年表にあわせたストーリー詳細
・小畑健インタビュー
・全トリック解析、デスノート基礎知識集等
・落書き四コマ、読切版デスノート
等等。
かなりのボリュームになっております。
その辺の人気漫画連載終了後の種明かし本とか編集後記のような、人気にあやかったお茶濁しではありません。デスノートの読者は読むが吉です。

勿論、議論になった「最終話、最終コマの女性は誰?ミサ?」の種明かしもありますよ!w

それから、Lの本名とかw

買って損は無し!

ところで散々既出だと思いますが、某所にUPされた「デスノートのアナザーストーリー」を今更紹介。
一説によるとこれが本当のデスノートのエンディングで、JUMPに相応しくないという理由で集英社編集部に却下されたとかw
http://nantara.seesaa.net/article/18519107.html

ラブ・ぽっ! 2 (2)

2006年10月28日 読書
ISBN:4785926945 コミック 森見 明日 少年画報社 ¥560
千夏子が一方的に☆(←ハート)の美術部の後輩・鳴門はラブホに住む変わった少年。しかし彼は美人家庭教師・鳩子が好き…。千夏子に片思いの知音や美術部室を狙う知花も絡み、更に熱い一方通行恋愛バトルが繰り広げられる第2巻!
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3202339/s

とりあえず1巻感想はこちら。
http://diarynote.jp/d/59319/20060515.html

この漫画、タイトルは「ラブ・ぽっ!」ってなってますが、本当は「・」のところは「ハートマーク」になります。……レビューとかも書きづらいんだってば!(^^;

まさに「一方通行恋愛バトル」です。
主人公千夏子は鳴門が好き。
鳴門は家庭教師の鳩子が好き。
鳩子は義理の父が好き。
さらに、ツッコミ役の知音(♀)は千夏子が好き。(……)
あと主役級キャラでは知音の妹・オタク軍団の女帝でもある知花は美術部室を乗っ取るといいつつ、実は鳴門に興味が…?な予感。表向きは部室乗っ取り&千夏子への嫌がらせ的行動しか取ってないけど。

女の子を侍らせまくってるサブキャラの皆元玲(♀)が良い感じですw
Rei

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